生活環境に問題がなくても子供が低身長な場合、あるいは身長の伸びが著しく悪い場合は、何らかの病気にかかっているのかもしれません。早目に検査を受けましょう。以下に低身長を引き起こす病気を紹介します。

①低出生体重性低身長症(SGA性低身長症)…予定通りの出産にもかかわらず低身長、低体重で生まれてきた場合、出生後に追い付かず低身長になることもあります。
②思春期早発症…何らかの原因で思春期を早くに迎えてしまい、十分に身長が伸びる前に大人の身体になり、身長の伸びも早く止まります。
③染色体の病気…低身長の女子にみられる「ターナー症候群」。成長ホルモンの投与が有効です。
④骨の病気…軟骨の異常である「軟骨異栄養症」。極端な低身長になります。治療としては成長ホルモンの投与や、手術(骨延長術)を試みます。
⑤ホルモンの病気…「成長ホルモン分泌不全性低身長症」や「甲状腺機能低下症」などがあります。
⑥内臓の病気…「慢性腎不全」では、成長ホルモンの投与がある程度有効です。