ステロイド剤はネフローゼ症候群などの疾患に有用であると同時に、副作用として背の伸びを妨げることがあります。しかし、ステロイドによる治療を続けながらでも身長を伸ばす方法はあります。そのひとつが成長ホルモンの投与です。

成長ホルモンは皮下注射や舌下スプレー剤などで外から補うことも可能です。この場合、ステロイドの副作用である骨が脆くなることを防ぐ効果も期待できます。医学が発達した現代では病気の治療を続けながら健全な成長を促すことも決して不可能ではありません。こうしたケースでの成長ホルモンの投与は保険対象外となり全額が自費扱いですが、お子さんの健康と成長のために…と考えるなら、選択肢の一つとして頭に入れておいてもよいでしょう。

病気を治すことは何よりも大切ですが、同時にその子の心身の健全な成長にもきちんと目を向けることは、親のみならず医師を始めとする医療従事者にあってしかるべき姿勢といえるのではないでしょうか。

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