Q:両親ともに背が低いのですが、子供も最終身長は低くなってしまいますか。遺伝の影響はどれくらいありますか。

A:子供の最終身長は「4才時の身長」と「思春期の始まる時期」で決まります。4才時の身長は平均して100cmほどですが、これよりも低い場合は平均身長もその分だけ低くなります。この時の身長は遺伝の影響はほとんど受けておらず、単純にそれまでに食べた総量で決まると言えます。食べたら食べた分だけ身長も伸ばせます。

一方思春期の始まりの時期は遺伝に関係するところが大きいようです。両親の一方が早く思春期を迎えたという場合、その子の思春期も早まる傾向にあります。思春期が1年早く来れば5~6cm、2年早まれば10cm以上も最終身長が低くなることになります。あまりに思春期到来が早い場合は、遅らせる治療を行った方が良いでしょう。また、思春期前の食事は栄養バランスを考えるよりも、骨の材料であるタンパク質をたっぷり摂らせることを優先させましょう。

思春期の最終段階では3~6cm程しか伸びないと言われていますが、治療によって10cm以上伸ばすことも可能になってきました。