一般的に思春期とは、男子で11~16歳ごろ、女子で10~14歳ごろを指します。その始まりの時期を判断するのは、医学的には男子は精巣の大きさが4mlになった時、女子は乳房が少し膨らんだ時とされていますが、外見から明確に判断するのは難しいといえます。

よくある勘違いで、男子の場合声変わりが思春期到来の合図と思われることがあります。実際はその時期はもう思春期も終わりに近づいており、統計データはないもののその後の身長の伸びはあまり大きくはないようです。また女子においても、初潮が思春期の始まりと思われがちですが、これもほぼ終わりに近づいている頃を示しており、統計的には初潮後の背の伸びは平均で6cmと考えられています。

判りにくい思春期到来の時期を知るには、やはり成長曲線をつけることが大切です。ある地点で急に成長曲線のカーブが上向き、その後声変わりや初潮といったはっきりとした変化が現れるのです。成長曲線をつけると、身長の伸びだけでなく思春期の訪れのおおよその時期も把握できます。