痩せすぎている子供は、太っている子供よりも成長におよぼす影響が甚大です。栄養が主に生命維持に使われ、身長が伸びにくいのです。

特に心配なのは女子の痩せすぎです。体型を気にして成長期に過度なダイエットをしたり、それが高じて拒食症を引き起こしたりすると、たとえダイエットをやめたり拒食症の症状が改善されたりして一見健康体に戻ったとしても、その後の成長に明らかに悪影響を及ぼします。それは、身長の伸びや体重の増加だけではなく、女性ホルモンの分泌も阻害することに繋がる恐れがあります。女性ホルモンの分泌に問題があると、初潮が通常よりも極端に遅れたり、将来的に不妊になったり骨粗しょう症になったりするという可能性が出てきます。

ダイエットや偏食をしていなくても、体脂肪を極端に減らしてしまう運動も問題です。補食を取り入れたり、運動量を調整するなどの工夫をして、体脂肪を下げ過ぎないように注意しなければなりません。