私たち人間は何かショックなことを経験すると、体に変調をきたすことがよくあります。例えば女性が失恋などで精神的に落ち込むと、生理周期が乱れたり生理が止まったりすることがありますが、これは感情やストレスなどを感知する脳内の視床下部が、同時にホルモンのコントロールをつかさどっているためです。感情の乱れや過大なストレスは視床下部の機能を低下させ、女性ホルモンの分泌を悪くしてしまうのです。

このように、精神的ストレスはホルモンの分泌に影響を及ぼします。これを成長期の子供に当てはめてみた場合、成長ホルモンの分泌が悪くなり、背の伸びに悪影響を与えることになってしまいます。心身ともにストレスの少ない伸びやかな生活を送ることは、背の伸びにおいても非常に重要といえるのです。

日頃から子供の健康管理に気を配ることも大切ですが、それと同時に悩み事、精神的ストレスなどを抱えていないか、心の状態を把握することにも努めてあげたいものです。