生まれたばかりの赤ちゃんの平均身長は約50cmですが、実際には個人差が相当あります。新生児が小さく生まれる原因は、早産で生まれてきたという場合や、お腹の中にいた期間に対して発育のスピードが遅かったというケースもあります。

この後者の方をSGA(Small for Gestational Age)といいます。たとえSGAであっても、8割以上の子供は3歳頃までに標準に追い付くことがわかっています。この現象をキャッチアップといいます。まれに、2歳を過ぎてもキャッチアップが見られず小さいままの子がいます。これをSGA性低身長症といい、低身長のまま大人になる可能性が高いものです。

原因ははっきりとはわかっていませんが、放置していると将来肥満になったり、糖尿病にかかりやすい、思春期が通常より早く訪れるなどの特徴があります。SGA性低身長症は、一定の条件に当てはまれば保険適用での治療が受けられ、通常程度の発育が期待できます。