牛乳に含まれるカルシウムは骨を強くしてくれますが、骨そのものを形成するのはタンパク質です。またリンやマグネシウム、亜鉛なども骨を形成するミネラルとして欠かせません。これらミネラルには、軟骨細胞の作り出すコラーゲンの隙間に入り込み、コラーゲンの凝固させて骨を完成させる働きがあります。

近年、日本人は栄養過剰状態にあると言われていますが、カルシウムを始めとするミネラルだけは不足しがちです。育ち盛りの年頃なら、1日に必要な量を満たして余りあるくらいのミネラルを摂取したいものです。おすすめの食品は牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品や小魚などです。これらの食品にはカルシウムやリンが豊富に含まれており、アミノ酸バランスも優れています。牛乳なら1日400ml程度飲むのが適量でしょう。

ただし、思春期の終盤が近付いてきたら、一時的にカルシウムを摂るのを控えた方がいいでしょう。カルシウムには骨端線の軟骨細胞を骨化させる作用があり、骨端線が早く閉じてしまう可能性があるからです。