1、妊娠中は母子の健康を維持するために、母子の体重増加に見合った栄養量を摂ることが大切です。鉄分やカルシウムをしっかり摂り、貧血や妊娠中毒症を防ぎましょう。

2、乳児期にはやはり母乳が理想的な栄養源といえます。初乳にはラクトフェリンや免疫グロブリンといった感染防御因子が多く含まれていることもわかっています。ただし、母乳が十分でない場合は粉ミルクなどで代用できます。

3、就学前の幼児の時期に偏食があるとその後の食習慣に影響が出るため、成長にとってもよくありません。好むものばかりを食べさせないよう、苦手なものも少しは食べる習慣をつけたいものです。

4、小学生で気をつけたいのは、発達に見合ったバランスのよい食事を摂ることです。多くの子供が好むハンバーグやフライものは、どうしても植物性脂肪の摂り過ぎが心配されます。食物繊維の多い豆類や海藻、野菜などと組み合わせ、しっかり噛んで食べることが大切です。

5、骨量が最も増加する中学・高校生の時期にしっかり摂りたいのは骨を丈夫にするカルシウムや骨の材料であるタンパク質です。この時期に無理なダイエットを続けると貧血や体力の低下、骨粗しょう症、無月経の原因になります。