成長ホルモンは夜間、私たちが眠っている間に分泌され、細胞分裂も夜の間に起こっています。このことからも、私たちの身体の細胞の一つ一つは、朝昼晩の感覚をきちんと持っていることがわかります。夜になれば部屋を暗くし、穏やかに眠りに就き、朝日が昇り明るくなれば目覚め活動を始める…この日内リズム(サーカディアンリズム)にそった生活をすることは、子供の健全な成長を促し、身長を伸ばすために大きな意味があるといえます。

一方、現代では娯楽の多様化と生活習慣の変化で、小さな子供であっても夜遅くまで起きてゲームをしたりテレビを見たり、夜遅い時間に食事したりということが増えてきました。このことは子供の不健康を助長し、身長の伸びを悪くする要因の一つとなっているといえます。

子供の身長を伸ばしたいのであれば、夜は早寝して熟睡できる環境を作って、成長ホルモンをたっぷり分泌させ、細胞分裂をするスイッチをONにしてあげる必要があります。