1970年代の日本の小学生の睡眠時間をみてみると、平均9時間23分ということです。ほとんどの子供が夜8時には就寝していました。現在の平均睡眠時間は8時間ほど。これは世界でも最短の睡眠時間です。子供たちは塾や習い事で帰宅時間が多くなったり、あるいは夜遅くまでゲームをしたりテレビを見たりして、布団に入る時間がどんどん遅くなっています。

背を伸ばしたいなら、睡眠時間の確保が必要です。小学生なら最低でも毎日9時間の睡眠を取るようにしたいものです。睡眠は身体を休ませ、疲労回復させるだけではありません。深い眠りは成長ホルモンの分泌を促し骨を成長させ、免疫力を高める役割もあるのです。また睡眠学習などという言葉もあるように、昼間学んだことを眠りながら整理、記憶し、身体だけでなく心も育てているのです。

睡眠の大切さを親子ともどもしっかり理解し、生活習慣の見直しを行うことが、背を伸ばすために、ひいては心身の豊かな生育のためには欠かせません。