夜ふかしと思春期。一見何の関係もないように思われる事柄ですが、寝る時間が遅い子供は、通常よりも早く思春期が来てしまうという事例があります。

陽が落ち暗くなると、人間の脳内から分泌されるメラトニンというホルモン。これにより人は自然に入眠へといざなわれるのですが、成長するにつれて日中のメラトニンの分泌量は減り、思春期前には代わりに脳の下垂体から性ホルモンが分泌されるようになります。これによって女子は生理が始まったり、男子は声変わりしたりという第二次性徴が起こりやすくなるのです。

夜ふかしで睡眠時間が短いと通常よりも性ホルモンの分泌が早まる恐れがあります。最終身長を高くするには、思春期を迎える前までの背の伸びが重要になってきますが、通常より早い思春期の訪れは背を伸びにくくするだけでなく、心身に様々な影響を及ぼしかねません。そうした面から考えても、子供を早く寝かしつけ、睡眠不足にしないことは子供の成長を考えるにあたって最重要事項といえます。