成長ホルモンの投与は、子供の成長ホルモンの分泌が正常な場合は行えません。検査の結果、成長ホルモンの分泌が少ないと診断されて治療が可能となります。しかし、例外的に以下の病気には成長ホルモンの投与が有効です。

①成長ホルモン分泌不全性低身長症…早期発見、早期治療が有効です。身長が低いというだけで、その他は他の子供と差がないため発見が遅れるケースが多いのです。軽症の場合は小学校3~4年生から治療を開始すれば一定の身長に達することもあります。
②ターナー症候群…女子にみられます。骨が固まるのが遅く、長い間子供の骨のままの状態が続きます。辛抱強い治療により効果が期待できます。
③軟骨異栄養症…骨の病気です。成長ホルモン投与がある程度有効です。
④SGA性低身長症…妊娠週数のわりに低体重低身長で生まれ、3歳までに標準身長に追い付かない場合を指します。
⑤慢性腎不全…うまく尿が作られなくなる腎臓の病気です。