適度な運動は老若男女全ての人にとって身体作りの基本といえるでしょう。特に、思春期や思春期前の子供にとっては、身体を動かすことはとても重要です。運動刺激によって成長ホルモンに対する身体の感受性が高まり、骨端線の細胞がしっかり受け取って骨を十分に伸ばしてくれるのです。また、日光に当たることでも骨の成長は促されます。太陽の光は体内のビタミンDを活性化させ、カルシウムの骨の吸着率をよくしてくれます。特別なスポーツをしなくても、外で元気に走り回るだけでも骨の成長に効果はあるのです。

骨を伸ばすために効果的なのは、骨に対してマイナス圧力(陰圧)がかかる運動です。つまり骨を引っ張る体勢になる運動で、鉄棒にぶら下がったり、ジャンプする機会の多いスポーツ(バスケットボールやバレーボール)なども背を伸ばすのに適していると言えます。逆に重いバーベルを持ち上げるなどの運動は骨にプラスの圧力がかかるので避けるべきでしょう。

跳躍系のスポーツは、ジャンプして着地したときに関節や脊椎間の軟部組織が縮まることがあります。運動の最後にはストレッチをして、縮んだ軟部組織をほぐしておきましょう。