子供の身長を伸ばす栄養素には大別してタンパク質、コラーゲン、カルシウム、亜鉛、ビタミンD、ビタミンK、トリプトファンの7つがあげられます。それぞれの栄養素について成り立ちや役割をご説明します。

4、亜鉛
亜鉛は必須微量ミネラルといって、体内にはわずかな量しかないものです。しかし成長ホルモンを含むタンパク質の合成に深く関わっていたり、皮膚や毛髪、肝臓、腎臓など新陳代謝がさかんな細胞に多く含まれ、その働きを正常にする役割を持っていたりします。亜鉛不足は細胞分裂に悪影響を及ぼし、貧血や皮膚炎、脱毛や爪の異常、味覚異常などの症状が表れることもあります。また男性の場合は精液欠乏症や勃起不全、女性で妊婦の場合は胎児の成長不良や流産が起きやすくなることがわかっています。亜鉛は魚類、牡蠣、鶏肉、ゴマ、ナッツ類などに多く含まれています。

5、ビタミンD
ビタミンDは「太陽のビタミン」とも呼ばれ、日光が当たった皮膚と食物から得ることができます。肝臓と腎臓で活性型ビタミンD となり、骨の材料であるカルシウムやリンの働きを助けます。ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症や虫歯が起きやすくなります。多く含まれている食品は、イワシやカツオ、マグロなどの魚類、きのこ類、タラの肝油などです。肝油は摂り過ぎると過剰症を起こすので注意しましょう。

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