子供の身長を伸ばす栄養素には大別してタンパク質、コラーゲン、カルシウム、亜鉛、ビタミンD、ビタミンK、トリプトファンの7つがあげられます。それぞれの栄養素について成り立ちや役割をご説明します。

2、コラーゲン
コラーゲンは、線維性タンパク質の一種で、ヒドロキシプロリンというアミノ酸を多く含む特殊タンパク質です。人体を構成する全タンパク質の約25~30パーセント程度を占め、その4割ほどが皮膚に、2割ほどが骨や軟骨、腱に含まれています。コラーゲンは、弾力に富む線維の構造によって細胞や組織をしっかりつなぎ止め、その働きをサポートしています。また、骨や関節痛の緩和、骨の形成や肌の美容効果もあります。コラーゲンが多く含まれているのはサケやエビ、貝類、鶏肉などですが、同時にビタミンCや鉄分を補えば身体の中で効率よく合成されます。

3、カルシウム
カルシウムは骨の形成にも全身の細胞の働きを正常に保つためにも不可欠な栄養素です。人の体重の約2%を占め、そのほとんどが骨格や歯の組織に使われます。カルシウムが慢性的に不足すると、肩こりや腰痛が起こったり、神経過敏な状態になったりするだけでなく、骨量の減少を招き、骨折や骨粗しょう症の原因にもなります。成長期の子供には特に必要な栄養素といえます。カルシウムは干しエビや小魚、海藻類、ゴマ、乳製品などに多く含まれます。吸収率を高めるために、ビタミンD、ビタミンKも一緒に摂りましょう。

カラダアルファ解説ページ