私たちの骨は、常に生まれ変わっています。それは、骨の中の破骨細胞と骨芽細胞という相反する働きをする細胞が、骨の破壊と合成を同時に行って骨を再構築しているのです。成長期は特に骨をつくる細胞である骨芽細胞の働きがさかんで、このおかげで身長は伸びていきます。

骨芽細胞は、歩いたり走ったりした時に加わる縦方向の力によってカルシウムを取り込もうとする働きが強まります。逆に身体を動かさず寝てばかりいると、せっかく取り込んだカルシウムを骨に取り込むことはできません。宇宙飛行士が無重力状態の宇宙空間で身体に負荷がかからないまま日数を過ごすと、カルシウム不足に陥り骨が脆くなるのはこのためです。

骨芽細胞の働きを活性化させるための運動を行えば、より効果的にカルシウムを骨に取り込み、背を伸ばすことに繋がります。縦方向に力をかける運動とは、体重をかけて力強く踏み込んだり、ジャンプして足に強い負荷をかけることなどです。