Q:18才男子で成長ホルモンを使用し3cm背が伸びた子がいます。一方同じ年齢で成長ホルモンを使っても全く伸びない場合もあります。なぜでしょうか。

A:同じ年齢でも、骨端線の反応力が残っていれば背は伸びやすく、骨端線が残っていなければ伸びにくいのです。つまり前者は「おくて」のタイプで、後者は「思春期早発」のタイプだったということでしょう。また、18才くらいで身長が170cm以上ある人は成長ホルモンを使うと伸びやすい傾向にあるようです。一方身長が170cmに満たない場合は、成長ホルモンを使っても伸びにくいということがわかっています。

Q:母親の背が低く、子供の将来の身長が心配です。遺伝の影響はありますか。

A:思春期の開始時期は遺伝する傾向が強いです。母親の身長が低い原因が幼少時の低栄養などなら遺伝の心配はありませんが、思春期早発ならば遺伝する可能性は高いといえます。お子さんの思春期開始時期をよくチェックしてください。場合によっては思春期を遅らせる治療も可能です。