子供の身長を伸ばす栄養素には大別してタンパク質、コラーゲン、カルシウム、亜鉛、ビタミンD、ビタミンK、トリプトファンの7つがあげられます。それぞれの栄養素について成り立ちや役割をご説明します。

6、ビタミンK
ビタミンKは血液凝固を促進し、タンパク質とカルシウムの結合を強化する働きを持っています。骨の主原料はタンパク質で、カルシウムは骨を強くする役割がありますが、ビタミンKがその二つの結びつきを助けているというわけです。ビタミンKは食べ物から取り入れ吸収される他に、腸内細菌によって作られるものもあります。カルシウムやビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がよくなります。ビタミンKが多く含まれている食品にはホウレン草や小松菜、納豆、海藻類、ブタ肝臓などがあります。

7、トリプトファン
アミノ酸の一種であるトリプトファンは、子供の成長に欠かせない深い眠りを誘う働きがある必須栄養素です。トリプトファンは体内で脳内物質のセロトニンに変化し、さらに睡眠ホルモンのメラトニンになることで、生理的な良い睡眠に導いてくれます。また、骨は破骨細胞と骨芽細胞の働きで毎日少しずつ生まれ変わっていますが、よい眠りは破骨細胞の働きを抑え、骨の密度が多くなることがわかってきました。トリプトファンは大豆などの豆製品やゴマ、食肉などに含まれています。

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