SGA性低身長症と診断されるのは、出生時の体重か身長が在胎週数標準値のマイナス2SD未満であり、かつ2歳を過ぎても身長SD値がマイナス2SDを超えなかった場合です。標準値は月齢や日数で細かく決められているので、もしかしたら、とおもったら自己判断はせず、専門医に相談することをおすすめします。

現在SGA性低身長症に成長ホルモン補充療法という治療が保険適用で行えるようになりました。ただしこの治療を始めるにはさらに細かい規定に当てはまる必要があります。実際SGA性低身長症の診断を受け、治療の対象となるのは全体の1割ほどにとどまります。

日本においては治療の歴史が浅く、その効果を表すデータはありませんが、欧米ではホルモン補充療法による効果は明らかに出ており、治療を行わない場合に比べて最終身長も高くなることがわかっています。また治験では治療開始後4年で身長SD値が1.5ほど改善したという結果も出ており、治療の効果に期待が持てることがわかります。