思春期も終わりに近づき身長の伸びが悪くなった頃、まだ伸ばせるかどうかを調べる検査があります。ALP(アルカリフォスファターゼ)検査と呼ばれるものです。ALPは骨が化学反応を起こす際に出る酵素で、骨が伸びたり骨折を治したりするときに血中濃度が高まります。

この検査で、骨折などの骨に異常がない状態の子供のALP値が800以上であれば、骨端線が成長反応を起こしているということであり、骨が伸びる余地はまだまだあるということです。ALP値が400以下の場合は、残念ながらそれ以上骨を伸ばすのはかなり難しいと言わざるをえません。

ALP値が400~800の間の場合は、治療をやってみなければ効果が出るかどうかわからないというのが現状で、正直判断に迷うところです。ただ、成長ホルモンの感受性がよい子供で、15才以下であれば、まだ伸ばせる可能性が高いといえます。その場合は積極的に成長ホルモンを使った治療を行います。