成長ホルモンは本来人間の体内で作られる比較的安全なものであり、成長ホルモン治療もリスクの少ないものといえます。しかし、時には副作用が起こることもあるのでやはり治療は慎重に行うべきです。

具体的な副作用としては、他のホルモンへの影響や大腿骨など骨の病気、一時的な肝臓への影響、腎臓や膵臓などの病気、けいれんなどがあげられます。また、病気そのものの合併症にも注意が必要です。ターナー症候群やSGA性低身長症は特に合併症を起こしやすい病気なので、十分気をつけなければなりません。そのチェックのためにも定期検査は欠かせないのです。

定期検査では、診察や身長、体重測定、副作用や合併症の有無のチェック、採血、検尿、レントゲン検査などを行います。検査項目は時期によって異なります。定期検査を受けなければ、副作用や合併症の発見が遅れる可能性があります。安心して治療を継続するためにも、専門の医師による定期検査を受けましょう。