成長ホルモン治療には長い年月と根気が必要です。目に見えてすぐに効果が得られるものではありませんし、周りの子供の身長も伸びているので早々に追い付けるものでもありません。治療を継続するための本人の強い意志や、家族や周囲の心理的サポートも必要になってくるでしょう。

治療はできるだけ早く開始した方が効果的です。骨の成長線(骨端線)が閉鎖し、それ以上骨が伸びなくなると治療は終了となります。それ以降は成長ホルモンを投与しても効果は得られません。

気になるのはその長い治療にかかる費用ですよね。成長ホルモンの治療には公費負担の制度があります。子供の成長ホルモンの分泌が少ないというはっきりした診断結果が出れば、医療費の補助を受けられます。また、診断内容によっては公費負担とならない場合もありますが、健康保険を利用した治療や、高額医療制度での補助も利用できます。治療を始める前に医師とよく相談すると良いでしょう。