成長ホルモンは、成長期のどの時期でも投与すれば効果が得られるものというわけではありません。例えば自己成長ホルモンが正常に出ている前思春期の子供には、基本的に成長ホルモンの投与は行いません。この頃は医師処方のアルギニンや鹿角エキス、ハチノコ、アリノコなどの漢方製剤を利用して、自己成長ホルモンの分泌を促し、自然な背の伸びを最大限に引き出すことを考えます（市販品を用いる場合は、アルギニンを含まない栄養補助サプリメントを推奨）。
成長ホルモンの投与がもっとも有効なのは思春期後半、ここ1年ほど身長は伸びてはいないが骨端線は残っているという状態です。ここで様子を見ながら少しずつ投与することで、大きな効果が期待できるのです。
成長ホルモンは量を多く投与すればいいというものではありません。いきなり大量投与すると、自身の身体から出ている成長ホルモンの分泌量が低下することもあるのです。成長ホルモン投与は本人の伸びる力とのバランスを見ながら、慎重に進めていくことが大切です。まずスプレータイプのものを使用し、思ったような効果が得られない場合には皮下注射による投与へ切り替える、といった具合です。
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