成長ホルモン補充療法では自宅で成長ホルモン製剤を皮下注射しますが、自分で注射することに不安を感じられる方も多いかと思います。ですが、実際に使う注射器は、皆さんが想像されているものとは違い、ボールペンのような形状をしている短い針のついたものです。また皮下注射は血管や筋肉に注射するのと異なり、皮膚のごく浅い所へするものなので、痛みもずっと少ないはずです。注射する薬剤は通常、1か月ごとに処方され、冷蔵庫で保管します。

もちろん治療開始前には方法を詳しく教えてくれますし、注射をできるだけ傷みなく行うためのコツなども聞けるはずです。同じ場所に注射し続けると皮膚が硬くなることもありますので、毎日少しづつ場所を変えた方がよいでしょう。

扱いが難しくなく、そんなに痛くない注射ですが、小さなお子さんにとっては注射はやっぱり嫌なもの。長くかかる治療でもありますし、家族の励ましや本人の頑張ろうという意志はやはり必要です。