精神的ストレスは、成長期の子供の背の伸びに顕著に悪影響を与えます。しかし思春期の子供はなにがしか悩みを多く抱える時期でもあります。スポーツクラブのキャプテンや何かの委員長、会長などといった重責を担ったり、受験を控えていたりして、それまでに経験したことのない大きなプレッシャーにさらされることも多くなるでしょう。そのため、知らず知らずのうちに大きな精神的ストレスを抱えることになるのです。また、友達関係や親、教師との関係に悩む時期でもあります。

心の問題が積み重なると、脳内の視床下部の機能が低下し、成長ホルモンの分泌異常が起こることがあります。身長はまだまだ伸びしろのある状態なのに、全く伸びなくなってしまう場合すら考えられるのです。

この時期の子供は親の口出しや干渉を嫌う傾向にあるのもまた事実です。親は子供とのコミュニケーションに気を配りつつも、子供が心を閉ざしてしまわないように、適度な距離感で接することも大事でしょう。