ある男の子(K君)のケースです。K君は、4歳の時に両親が離婚、父親と二人暮らしになりました。食欲が低下したわけではありませんが、この時期身長の伸びが悪くなりました。6歳ごろから二人の生活にも慣れ、精神的にも安定したK君は、身長の伸びも良くなってきました。7歳の時に父親が再婚。K君はショックを受け、当初新しい母親との関係もうまくいかず、身長の伸びも少し悪くなりました。それから時間が経ち、母親の愛情が伝わり生活に慣れてくると、徐々に身長の伸びも回復してきました…。

現在、離婚も再婚も増加していますが、それによる子供へのストレスは大きく、身長の伸びとも密接に関わっていることがK君のケースからもわかります。また、夫婦げんかが絶えない家庭の子供は、無意識に早く大人になろうとし、思春期の訪れを通常より早く迎える傾向にあります。それだけ身長を伸ばす時期が短くなるのです。

夫婦の仲が良いことは、子供へ愛情を注げる原動力となります。仲の良い両親がそろって子供に目を向けることが何より大切です。