すでに低身長のお子さんをお持ちの方は、「そのうち伸びるだろう」とか「思春期は遅く来るかもしれない」などという根拠のない期待はしない方がいいということはお分かりいただけたと思います。放置したままでは伸びない可能性の方が高いのだから、できるだけの手は打とうという心構えが大切です。

背を伸ばす取り組みは早ければ早いほど効果があります。思春期も終盤に差し掛かった15~17才から始めたのでは、骨端線が閉じかけているか、あるいは完全に閉じてしまっている場合もあり、よく伸びて3cm程度、うまくいかなければ1cmほどにとどまると思われます。

しかし、例えば思春期前の7才で平均身長より10cm低い子が直ちにアプローチを始めた場合、この先この10cmの差を縮め、平均に追い付くことは十分可能といえるのです。開始が1年遅れるごとに伸ばせる可能性も低くはなりますが、思春期が始まったばかりの頃ならばまだ平均との差をつめることは可能です。