投薬によって思春期開始を遅らせなくても、思春期の著しい身長の伸びをさらに最大限に引き出す方法があります。通常思春期開始から2年間は、年間男子8~9cm、女子7~8cmの伸びが見られますが、これを10cm以上伸ばすことを目指すのです。

その方法は、まず食事と心のケアに重点を置いて、しっかり食べストレスのない生活を心掛けること、医師処方のアルギニン、グリシン、漢方製剤などの内服薬を積極的に取り入れることです(市販品を用いる場合は、アルギニンを含まない栄養補助サプリメントを推奨)。ここまでは思春期前の伸長のアプローチとほぼ同じといえます。そのようにして、思春期開始から約2年間できるだけ背を伸ばすことに専念します。その後、身長が伸び止まる思春期後半が近付いてきたら、今度は骨端線の閉鎖を遅らせる治療法へと素早く切り替えます。伸び率が低下し始めるこのタイミングで切り替えることが非常に重要で、思春期後半の伸びの減速をできるだけ食い止め、伸びる期間を延ばそうというわけです。

思春期前半の自然な伸びをできる限り引き出し、身長が止まりゆく思春期後半にも伸びる期間を延長させるこの方法は、思春期を遅らせる方法よりも、結果的に平均身長に追い付く可能性が高いといえます。

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