成長期にスポーツをしているとよく起こる成長痛。これはスポーツ障害とも呼ばれ、激しい痛みに悩まされているお子さんもいるかと思います。例えばひざ下に痛みを訴えるオスグッド・シュラッター病などがあげられます。

こうした障害が背の伸びに何らかの影響をおよぼすのかというと、そんなことはありません。成長期のひざの痛みは脛骨のひざ関節の部分の問題であり、骨の成長に大切なのは成長軟骨の部分です。つまり成長痛が起こる部分と背の伸びに関係する部分はそれぞれ別の部位なのです。

成長痛は背の伸びに影響はなく、時期がくれば自然に治まるものではありますが、強い痛みのあるままスポーツを続けるのは本人にとっても辛いもの。そんな時は無理せず練習を休んだ方がいいでしょう。また成長痛ではなく外傷により成長軟骨部分を骨折したような場合は、骨の成長を阻害する恐れがあります。細心の注意を払いつつ、綿密な治療を受ける必要があるでしょう。