子供の骨の骨端線に存在する軟骨芽細胞に働きかけて骨の成長を促すホルモンには、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性腺ホルモンの3つがあります。乳幼児期にあたる4才までは、甲状腺ホルモンの働きが最も強いといわれています。

もう一つ、乳幼児期の成長に大きな影響を与える要素は「栄養」そのものです。つまり、この時期の身長は4才までに食べたものの総量で決まるといっても過言ではありません。しかし、子供の食欲は本能的なもので、食の細い子は大人がいくら言い聞かせたり叱ったりしたところで増すものではありません。もちろんたくさん食べるに越したことはありませんが、お子さんが少ししか食べないことで親御さんが自分を責める必要はないのです。

肝心なのは、この時期に食べる量が少ないことは将来の身長に少なからず影響することを理解し、食べない子に少しでも食べさせる方法を探ったり、少しでも早く平均身長に追い付くための策を講じたりすることです。