思春期前の身長の伸びが思わしくないのは、何よりも栄養不足が原因の場合が多いですが、その次に考えられる要因としてストレスがあげられます。

4月、子どもたちを取り巻く環境は多少なりとも変化します。クラス替えで仲の良い友達ができたり、逆に仲良しの子と離れてしまったり、嫌いな先生が担任になってしまったり…実はこうした出来事が子供の背の伸びに影響します。それまで伸び悩んでいた子がストレスを取り除いたことにより急に伸びるようになったり、学校へ行くのがつまらなくなった子は背の伸びが悪くなったりするのです。

脳の一部である視床下部は感情や情動、本能をコントロールする役割がありますが、同時に各種ホルモンの分泌を促す働きもしています。精神的ストレスにより視床下部が機能失調に陥ると、成長ホルモンの分泌を刺激するホルモンが出にくくなり、背の伸びも悪くなるのです。子供の心理状態は思った以上に成長に大きく影響することを知ったうえで、子供とのコミュニケーションをさらに大切にしたいものです。