成長期における睡眠の大切さについて、いくつかの事例をご紹介します。

思春期になっても背が低く、変声期も来ないという中学三年生のAくん。聞けば、夜中にずっとゲームをやっていると言います。医師の指導のもと毎日夜10時までに寝るようにしたところ、たった1年で急激に背が伸び、声も低くなったということです。

小学4年生のBくんは、両親の営む店が終わるまで起きて待っている生活が続いていました。夕食の時間はなんと深夜12時。これではいけないと、ファミリーサポーターさんを頼み、早めの夕食を摂り午後10時には寝る生活に変えたところ、1年後には14cmも背が伸びていました。

Cくんは中学生ですが、身長163cm、体重101kgでした。朝8時まで寝て、朝食は摂らずに学校へ。好き嫌いが多く給食はあまり食べず、帰宅後おやつを食べ続け夜中2時までゲームという生活を送っていました。このままでは病気で死んでしまうよと医師に脅され、一念発起して生活を変えました。進学した高校へは片道50分の自転車通学、運動部にも入りました。嫌いなものも食べ、夜は疲れてぐっすり眠る生活を2年間続けたら、身長は180cm近くなり、体重は30kgほど減ったということです。