子供の成長には睡眠と栄養をしっかりとることが重要です。成長期の極端なダイエットで体調を崩したり、激しい運動のし過ぎで栄養が不足したりという事態には気をつけたいものです。

また栄養が不足していなくても、それが体内でうまく使われていなければ順調な成長は望めません。石炭がたくさんあっても、それを炉にくべる人がいなければ機関車は走らないのと同じです。栄養が体内で正しく使われるためには、成長ホルモンの働きが欠かせません。そして成長ホルモンの分泌は、規則正しい生活習慣の中でこそさかんに行われるのです。

朝決まった時間に起きて、しっかり朝食を摂ると、体内の細胞がきちんと朝を認識し、細胞時計が正確に働きます。日中活発に身体を動かし、夜になればゆったりした落ち着ける環境で早めに就寝する。そうすれば熟睡中にたくさんの成長ホルモンが分泌され、活発な細胞分裂が起こる…このメカニズムがよい循環を生み出し、身長を伸ばすことに繋がるのです。