低身長の子供に対して、まず最初に行う検査は3つあります。これをスクリーニング検査といいます。

まずは、成長曲線を正確に描きます。身長と体重の伸びをできるだけ正確にグラフにし、分析することがとても重要です。合わせて妊娠週数と出生時の身長、体重も必要になります。次に、手の甲のレントゲンを撮ります。骨の伸びは身長の伸びに直結しています。手の骨のレントゲンを見ることで、骨の発育の度合いがわかります。最後に、採血をして「ソマトメジンC」の測定を行います。これは骨を伸ばすための重要なホルモンで、通常肝臓やその他の組織で作られています。この検査をすることで成長ホルモンの十分な分泌がなされているかどうかがわかります。また女子の場合、ターナー症候群の疑いがあれば、染色体の検査を行います。

これらの検査の後、病気が疑われれば、それぞれ必要に応じて精密検査を行い、その結果をもとに成長ホルモン療法を施していくのです。