親御さんのなかには、子供の身長がなかなか伸びないので成長ホルモン治療を受けさせたいと思っている方もいるかもしれません。しかしまずは定期的に身長を測り、伸び率を確認してみましょう。そうすることで本当に伸び悩んでいるのか、実際はきちんと伸びているのかがわかります。近頃では製薬会社のサイトに、数値を入力すると自動的にグラフを作れるページがあるので、利用してみてください。養護の先生に相談するなどしてもいいでしょう。

その上でやはり成長に明らかに問題がある場合は、小児科を受診してください。低身長の原因として考えられるのは、成長ホルモンの分泌不全だけではありません。染色体や骨、軟骨の異常などの病気が引き起こす場合もあります。詳しい検査により、低身長の原因が成長ホルモンの分泌がない、あるいは極端に少ないことが判明した場合に限り成長ホルモン剤投与の治療が始められるのです。

背が低いからといってすぐに成長ホルモン治療ができるわけではありません。治療には医師の診断が必要です。