子供の成長には食事や運動、睡眠の3つの要素が欠かせませんが、もう一つ大切なものがあります。それは、「親の愛情」です。不思議なことに、食事、運動、睡眠が満たされた環境でも、子供の精神状態が不安定になると成長ホルモンの分泌が低下してしまうのです。長く不安定な状態が続けば食欲や睡眠にも影響が出て、身長の伸びも悪くなるでしょう。

身長増加には親の愛情が大切と言っても、子供を思うあまり過保護、過干渉になっては逆効果です。肝心なのは親も子も日々ゆったりと笑って過ごせる環境づくり。そこには家族や夫婦の絆や、安心して過ごせる家庭環境が含まれています。夫婦が不仲だったり、親が知識を優先させ、あれもこれもと子供に詰め込もうとすると、子供はストレスを感じてしまいます。

また、クラス替えや引っ越しなどの外的要因が成長ホルモンの分泌を一時的に阻害する場合もありますが、そんな時でも家ではストレスから解き放たれ、のんびり過ごせるよう配慮してあげてください。