脳科学の分野では、どうすればやる気や集中力を高めたり、記憶力をアップさせたりできるかその方法が考えられるようになってきました。つまり、その研究結果を応用すれば、知能の高さや遺伝にかかわらずわが子を賢い子に育てることが可能になるかもしれないのです。

具体的には、脳内にドーパミンが出てくると人は爽快な気分に、ノルアドレナリンが出ると怯えた気分になります。またセトロニン異常が起こると気持ちが落ち込み、エンドルフィンが出てくると興奮してくるといったことです。

同じように、身長の伸びる仕組みや背を伸ばすにはどうしたらいいかということもより詳しくわかってきました。日本の保険医療の現場では、子供が低身長で受診しても、成長ホルモン分泌不全と診断されない限り治療の対象にはなりませんが、病気ではないけれど背の伸びで悩んでいる親御さんやお子さんもたくさんいらっしゃることを踏まえると、その方々をサポートしていく「背を伸ばすサポート医療」の充実が重要課題といえます。