タンパク質は体内で分解されてアミノ酸になります。つまり、タンパク質の摂取においては肉でも魚でも大差はないということです。しかし、「脂肪酸組成」に焦点を当てると話が違ってきます。

魚介類に多く含まれる脂肪酸にはDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)があります。最近の医学研究の結果、いずれの脂肪酸にも脳の血流を良くしたり、脳の発育を促したりする働きがあることがわかりました。DHAやEPAを多く摂って脳の機能を活性化することは、成長ホルモンを生成する下垂体の働きもよくするので、子供の背を伸ばすのにも有効です。

魚介類の中でも特にDHAが豊富に含まれるのがイカです。イカに含まれる脂肪酸のうち約38%がDHAで、これはサバの18%を大きく上回っています。もちろんタンパク質も豊富で、身体の発育にとっては非常に好ましい食品と言えるでしょう。ただ、イカや魚が苦手な子には無理に食べさせる必要はありません。DHAやEPAの含有濃度の高いサプリメントで補うのも一つの方法です。

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